質問:「クロー」あるいは「クロウ」の意味を教えてください。
回答: 2つ意味があります。 次の2つです:
- 鋭い爪(claw)・・・ 猫やワシの爪のようにカーブしていて先が尖っていて、掴まれると怪我をする感じの爪
- カラス(crow)・・・ 黒くてカァーカァーと鳴く鳥
"claw" も "crow" も英語です。
この2つの言葉について、以下で詳しく説明します。
1. 発音とカタカナ表記
英語の発音
英語の発音から言えば、"crow" に対応する表記が「クロウ」で、"claw" に対応するのが「クロー」です。
カタカナ表記
ですが、カタカナ語としては「クロー」と「クロウ」の区別がなされない模様です。「カラス」の意味で「クロー」または「クロウ」と表記しますし、「鋭い爪」の意味でも「クロー」または「クロウ」と表記します。
2. カラス(crow)
カラス(crow)は厳密には、カラス属(genus Corvus)の黒い色をした鳥を指します。
ですが、英語の "crow" でも日本語の「カラス」でも、この厳密な意味での「カラス」に似るカラス科(family Corvidae)の鳥をひっくるめて「カラス(crow)」と呼びます。
日本語の「カラス」は体色が黒でない鳥にも使われます(例. コクマルガラス)。
英語では、大型のカラスを「レイブン(raven)」と呼びます。
3. 鋭い爪(claw)
- 「爪」全般を意味する英語は "nail(ネイル)" です。 "nail" のうち「カーブしていて鋭い爪」が "claw" と呼ばれます。
- "claw" は基本的には、爪の1本ずつを指します。 例えばカラスなら指が4本なので、片足に "claw" を4つ(four claws)備えるわけです。
- 鋭い爪が生えた手や足を指して "claw" と言うこともあります。 この意味の "claw" は複数の爪(カラスなら4つ)をまとめて指し示します。
4. 動詞としての意味
"claw" にも "crow" にも動詞としての意味があります。 "claw" ならは「ひっかく、切り裂く」など、"crow" なら「叫ぶ」などです。
しかし、カタカナの「クロー」や「クロウ」が動詞の意味で使われることは(少なくとも現時点では)ないと思います。