"another two hours" の意味は?

質問: "another two hours" とは、どういう意味ですか?

回答:もう2時間、さらに2時間」という意味です。

すでに何かの時間(期間)に言及しているときに、最初に言及した時間に加えて「もう2時間」と言うのが "another two hours" です。

詳しくは以下をご覧ください。

1.「another + 単数名詞」が基本

"another" は単数の名詞と共に使われるので、"another hour" なら問題ありませんが "another hours" は文法的に正しくありません。

"another" は「an + other」です。 この "an" は不定冠詞の "an" ですから、"another" を複数形の名詞に使うのは、"an apples" と言うのと同じぐらいおかしなことです。

2.「another + 複数形」になる理由

それなのにどうして、"another two hours" では複数の名詞 "two hours" に "another" が使われるのでしょうか?

それは、"two hours" を「1ダース(a dozen)」のような単位とみなし、その単位1つ(すなわち単数)に対して "another" を適用するからだと考えられます。

"another set of two hours" が省略されたのが "another two hours" と理解して問題ないでしょう。

another two hours = another shichen

昔の中国や日本では1日24時間を12の時辰に分け、2時間を「1刻」と称しました。 この「刻」のことを英語で(あまり普及はしていませんが)"shichen(shi chen)" と言います。

"shichen" は単数扱いの可算名詞で、"a shichen" や "another shichen" という言い方もされます。 "shichen" は "two hours" という複数の名詞を1つのパッケージに収め単数の名詞にして扱っていると言えます。

"another two hours" は "another shichen" の "shichen" を "two hours" に置き換えた表現と捉えると理解しやすいでしょう。

3. "another two hours" は複数扱い? それとも単数扱い?

"another two hours" は複数としても単数としても扱われます。
Another two hours have passed.
さらに2時間が過ぎた。
# "Another two hours" が複数扱いなので、"have" となっている。
Another two hours has passed.
さらに2時間が過ぎた。
# "Another two hours" が単数扱いなので、"has" となっている。

単数名詞にしか付かない "another" が複数名詞に付くという矛盾のために、"another two hours" は単数として扱われたり複数として扱われたりするのでしょう。

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