英語の「アッシュ」の意味を教え... えっ、言葉が2つあるの?

質問.アッシュ」の意味を教えて下さい。

回答. その「アッシュ」が英語だとすれば、「」などの意味です。 詳しくは以下をご覧ください。

「灰」を意味する「アッシュ」

原語

「アッシュ」の元の英語は "ash" で、「灰」という意味です。

タバコのも、火山も、遺骨を焼いた遺も、ぜんぶ "ash" です。
「遺灰」の意味では "ashes" と複数形で用いられます。

その他の意味

  • 灰燼(例えば、壊滅させられた都市の残骸、廃墟)
  • 悲しみや、悔悟、屈辱を象徴するもの
  • 灰色
    「灰色」の用例

    ①.「カラーリングミルク ヘアカラー 魅惑のアッシュ」の「アッシュ」。

    ②.「リーゼ プリティア 髪色サプリ アッシュ系の髪に 170g」の「アッシュ」。

アッシュトゥアッシュ

「アッシュトゥアッシュ」あるいは「アッシーズトゥアッシーズ」というフレーズは、キリスト教の埋葬のときに用いられるフレーズ "earth to earth, ashes to ashes, dust to dust" に由来します。

"earth to earth, ashes to ashes, dust to dust" は「土は土へ、灰は灰へ、塵(ちり)は塵へ」という意味です。
「人の体(だけでなく万物)の原料は塵に過ぎない」というわけです。
このフレーズが用いられる祈りの言葉の全文の例は次のようなものです:
We therefore commit this body to the ground, earth to earth, ashes to ashes, dust to dust; in sure and certain hope of the Resurrection to eternal life.
ゆえに我々は、永遠の生へと復活することを願いつつ、この体(遺体)を地面に委ねる。 土は土へ、灰は灰へ、塵は塵へ。
# 「復活(Resurrection)」はキリスト教の用語で、最後の審判のときに死者が生き返ることだそうです。

もう1つの「アッシュ」

「灰、灰色」を意味する"ash" とは別に、語源が異なる "ash" がもう1つあり、こちらの "ash" も「アッシュ」と発音されます。

この「もう1つの "ash"」の意味は次の通り:

  1. モクセイ科(family Oleaceae)フラクシヌス(genus Fraxinus)属の樹木
    北欧神話に登場する世界樹「ユグドラシル」も、樹木の種類は "ash"。 ちなみに、モクセイ科はオリーブ油が採れるオリーブの木が属する科でもあります。
  2. この樹木から取れる木材。 強靭な性質で家具や野球バットなどの材料に用いられる。
  3. "æ" という文字。 古英語の文字の1つ。 現代の発音記号にも用いられる(例えば "ash" の "a" の発音記号も "æ")。

「アッシュ」と呼ばれる樹木は樹皮が「灰色」ですが、それゆえに "ash" と呼ばれるわけではありません。

」を意味する "ash" の語源は「灰」を意味するゲルマン祖語 "askon" で、「フラクシヌス属の樹木」を意味する "ash" の語源は「フラクシヌス属の樹木」を指すゲルマン祖語 "askaz" あるいは "askiz" です。

2つの "ash" は当初から別々の言葉だったのです。

人名の「アッシュ」

"Ash" は人名としても用いられます。

例えば「死霊のはらわた」という映画では、主人公の名前が「アッシュ・ウィリアムズ」で、この「アッシュ」は "Ash" と綴(つづ)ります。
人名に用いられる "Ash" の由来が「灰」か「樹木」かは不明です。

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