質問:「ビトレイヤー(ベトレイヤー)とは、どういう意味ですか?
回答:「裏切り者」という意味です。
1. 英語に戻すと
「ビトレイヤー」も「ベトレイヤー」も英語に戻すと "betrayer" です。
"betrayer" の発音として正しいのは「ビトレイヤー」のほうです。
2. 言葉の成り立ち
"betrayer" は "betray" と "-er" から成ります:
- betray ・・・「裏切る」などを意味する動詞
- -er ・・・「~する者/物」を意味する接尾辞
動詞 "betray" の語源は「明け渡す」などを意味するラテン語の動詞 "trādere"(*) です。
(*) "betray" の "tray" の部分が "trādere" に由来する。
"trādere" の意味は英語の "betray" にも残っており、"betray" には「信頼を裏切って(自国の都市や自分の友人などを)明け渡す」という意味もあります。
3. 詳しい意味
"betrayer" には「裏切り者」の他に、次の意味があります:
- 密告者
- 漏らし手、漏らし主
3.1. 密告者
動詞 "betray" に「密告する」という意味もあります。 それが "betrayer" の「密告者」の意味の由来です。
3.2. 漏らし手
動詞 "betray" には「意図せずして(感情や思考などを)漏らす」という意味もあります。
His grin betrayed his satisfaction.
彼の笑みに彼の満足が漏れ出てていた。
# 彼は思わず満足の笑みを浮かべてしまいました。
この意味の "betray" に "-er" が付いて "betrayer" になることもあり、その場合の "betrayer" の意味は「(感情や思考などを)漏らしてしまう者/物」です。
この「(感情や思考などを)漏らしてしまう者/物」を扱いやすく面白おかしい日本語にしたのが「漏らし手/漏らし主」です。
She hadn't realized her eyes were such betrayers of her internal turmoil.
《直訳》 彼女は自分の両目が彼女の内部の動揺の漏らし主だと気づかなかった。
《意訳》 彼女は自分の目に内心の動揺が漏れ出ていたのに気づかなかった。
《意訳》 彼女は自分の目に内心の動揺が漏れ出ていたのに気づかなかった。