質問.「チープ」と「リーズナブル」の意味とかを教えて下さい。
回答.「チープ」は「安い」という意味です。 「リーズナブル」は「妥当な」という意味です。
詳しくは下記をご覧ください。
1.「チープ」の詳しい意味
1.1. 基本的な意味
「チープ」を英語に戻すと "cheap"。 この "cheap" に「(世間的な水準よりも、あるいは自分が予期したよりも)安い」という意味があります。
"cheap" は「安っぽい(価格は安いが質も悪い)」というネガティブな意味合いでよく使われます(例. "cheap furniture" 安っぽい/チープな家具)。1.2. 比喩的な意味
"cheap" の「安っぽい」という意味は比喩的にも用いられます。 "cheap" の比喩的な意味は色々ですが、カタカナの「チープ」で使われるのは次のものでしょう:
- 安易な(簡単に得られる、コストが安い)
例. "a cheap victory" チープな勝利 | "a cheap thrill" チープなスリル
- せこい、ちんけな
例. "a cheap trick" チープなトリック
- 底が浅いうえ、思いやりに欠けていて不快な
例. "cheap jokes" チープなジョーク
1.3. 困ったときには
「チープ」がどういう意味で使われているのか分からない? 大丈夫。「チープ」を「安っぽい」に置き換えてみましょう。
例えば次の通り:ね? 何となく意味が分かる感じになったでしょう?
日本語であっても意味を明確に把握せず使っている言葉は意外に多いので、このテクニックで90%以上のケースをしのげます。
2.「リーズナブル」の詳しい意味
「リーズナブル」を英語に戻すと "reasonable"。 "reasonable" は形容詞で、意味は「妥当な、合理的な(道理や論理に合っている)」です。
英語とカタカナ語の違い
カタカナ語の「リーズナブル」は金銭面に関して「お手頃(妥当)な値段の」という意味でよく用いられますが、英語の "reasonable" はそれ以外の意味にもよく用いられます。
"reasonable" が「値段」以外に関して用いられる用例を次に挙げます:
- a reasonable solution ・・・ 合理的な解決法
- a reasonable person ・・・ 理性的な人 | 合理的な人(言動が道理や論理に合っている人)
- reasonable terms ・・・ 妥当な(合理的)条件
むろん英語の "reasonable" も「値段がお手頃な」の意味でも用いられます。(例. "reasonable prices" お手頃な価格)
3. "cheap" や "reasonable" の対義語(反対語)
3.1. "cheap" の対義語
"cheap" の対義語は "overpriced(オーバープライスド)" です。 "overpriced" の意味は「実際の価値以上の値段が付けられていて高価」。 "cheap" の対義語にピッタリです。"pricey(プライシー)" も "cheap" の対義語となり得ます。 "pricey" の意味は「高価な、値段が高い」ですが、「不当に高価な」という意味合いを含むこともあります。
"costly(コストリー)" も「高価」を意味する形容詞ですが、「出費がかさむ(不当に高くはないが手元の資金に比して出費が大き過ぎる)」という意味合いです。3.2. "reasonable" の対義語
値段に関して用いる "reasonable" の意味は「妥当な(価格)」。 なので、その対義語はと言えば「妥当ではない両極端」、すなわち「安すぎる」と「高すぎる」でしょう。
ですので、"cheap" と "overpriced" の両方(そしてこれらの類義語)が "reasonable" の対義語だと言えます。
3.3. 価格の「高すぎ、妥当、安すぎ」を意味する形容詞のマトメ
- 高すぎ: overpriced | overly priced | costly | pricey
- 妥当: reasonable | reasonably priced
- 安すぎ:cheap | underpriced