「フェイト」を英語に戻すと "fate" です。

"fate" の意味は次の通り：

1. 避けようのない出来事
2. 死、敗北、非業の最後、末路^（1）
   ^（1） 船舶の末路（売却・退役・沈没など）も "fate" と呼ばれる。
3. 結末、結果^（2）
   ^（2） 悪い結末や結果とは限らない。
4. この世に何が起こるかをコントロールすると信じられている力
5. 運命の３女神

ギリシャ神話やローマ神話で運命を司る３柱の女神のことです。

ギリシャ神話の場合

• Clotho： クロトー、クローソー
• Lachesis： ラキシス
• Atropos： アトロポス

ローマ神話の場合

• Nona： ノナ
• Decima： デシマ
• Morta： モルタ

運命の３女神を併せて "the Fates"（ザ・フェイツ、運命の女神たち） と言います。

"fate" と同じく「運命」という意味を持つ語に "destiny" があります。

"destiny" の意味は『「デスティニー」と「デスティネーション」の意味は？』をご覧ください。

主な違い

"fate" には「不幸な運命、非業の最後」という不吉なニュアンスがありますが、 "destiny" にはそういうニュアンスはありません。

"fate" はその語源も悪い意味合いを帯びています。 "fate" の語源はラテン語の名詞 "fātum" で、その意味は次のようなものです：

1. 発言、神託
2. 運命
3. 死
4. 災難、破滅

"fātum" の語源は、「話す」を意味するラテン語の動詞 "fari" です。 「話す」から「発言、神託」という意味が生まれたのは想像に難（かた）くありません。

そして恐らく、その神託の内容の多くが不吉なことだったのでしょう。 だからラテン語の "fātum" が不吉な意味合いを帯び、その不吉な意味合いを英語の "fate" が引き継いだと考えられます。