質問. コーヒーとかブラックペッパーとかビーフの「グラウンド」とは、どういう意味ですか。
回答.「細かく挽(ひ)かれた」という意味です。
1. 英語に戻すと
コーヒーとかブラックペッパーとかビーフの「グラウンド」を英語に戻すと "ground" です。
2. 解説
この "ground" は "grind" という動詞の過去分詞形です。
"grind" の意味は「(コーンや肉などを)挽(ひ)いて細かくする」です。
過去分詞形の基本的な訳し方は「~された」なので、"grind" の過去分詞形 "ground" の意味は「細かく挽(ひ)かれた」です。
3. 補足
- 「細かく挽かれた」を意味する "ground" は、「地面」を意味する "ground" と同じ綴(つづ)りです。 でもこの2つは別々の言葉です。
- 動詞 "grind" には「研磨する」という意味もあります。 なので、過去分詞形 "ground" に「研磨された」という意味もあります。
- 「粗挽き」は "coarse grind"、「細挽き」は "fine grind" と言います(*)。
(*) "grind" に「挽(ひ)く」という動詞の意味だけでなく、「挽くこと、挽かれたもの」という名詞の意味もあります。
"fine" は「細かい」という意味で、"coarse" は「粗(あら)い」という意味。 "coarse grind" の直訳は「粗い挽かれたもの」。
「粗挽き/細挽きのコーヒー/肉」と言いたければ "finely ground coffee/meat" です(この場合の "ground" は過去分詞)。 "fine ground coffee/meat" や "fine grind coffee/meat" という言い方もしますが、文法的な正当性が微妙です。4.「挽かれた」を意味する「グラウンド」の用例
- グラウンドコーヒー ・・・ コーヒー豆を挽いて粉末状にしたもの。「豆のままのコーヒー」に対する「粉のコーヒー」。
- ペッパー(グラウンド) ・・・「コショウ(粉末)」という意味。 粒のままじゃなく、すでに挽かれて粉になったコショウであるのを示すための但し書きが「(グラウンド)」。
- グラウンドビーフ ・・・ 挽いた牛肉。 細かく切ってミンチ状になった牛肉。「ビーフ(beef)」は「牛肉」という意味。
- グラウンドポーク ・・・ 豚の挽き肉。「ポーク(pork)」は「豚肉」という意味。