"if you will it" の意味と解説

"if you will it" の意味を説明します。

1. 意味

"if you will it" は、「あなたがそれを望むなら」という意味です。

しかし、この表現は使われ方によって意味に多少のバリエーションがあります。

2. 解説

"if you will it" の "will" は助動詞ではなく動詞です。 "will" には動詞としての意味もあります。

動詞としての "will" の意味は次の2つです:

  1. ~を望む、念じる
  2. ~を遺言で(...に)譲る

動詞としての "will" は「~を望む、念じる」の意味で使われることが多いので、このページではこちらの意味の場合を説明します。

~を望む、念じる」という意味の "will" は、"want(欲する)" と同じように使われると考えればわかりやすいでしょう。

以下に、例文を挙げながら使われ方のバリエーションを説明します。

2.1. "it" が普通に目的語の場合

"it" が普通に目的語の場合、文全体の構造は第3文型(SVO)です。 "you" がS(主語)で、"will" がV(動詞)、そして "it" がO(目的語)です。
If you will it, it will be yours.
あなたがそれを望むなら、それはあなたのものになるだろう。

# 「それ」が何かは、この文だけでは不明です。

2つ目の "will" は助動詞で、「~だろう」という推量の意味です。

この文に登場する "you(rs)" は「あなた(の)」ではなく「あなたたち(のもの)」かもしれません。 "you" は、それだけでは単数と複数の区別がつきませんから。 この点については以下の例文でも同じです。
Anything is possible if you will it!
なんだって可能さ。 君がそれを望むならね。
# 「それ(it)」は "anything(なんでも)" を指します。
If you will it, it will come.
あなたがそれを望むなら、それはやって来る(実現する)だろう。

# 2つ目の "will" は助動詞で、「~だろう」という推量の意味です。

"it" が何を指すかは不明ですが、何らかの状況を指す可能性も考えられます。 その場合には「来る」ではなく「(状況が)実現する」という訳が適切です。
Only if you will it!
あなたがそれを望む場合に限りね!
# 「あなたがそれを望む場合」にどうなるのかは、この文だけでは不明です。

2.2. "it" が不定詞の主語の場合

"it" が不定詞の主語の場合、"you will it" の "it" は後に続く不定詞 "to be(~である)" の主語です。
Your world will only change if you will it to change.
あなたの世界は、世界が変わることをあなたが望む場合にのみ変わる。
"to change" は不定詞(名詞的用法)で、その不定詞の主語(*) が "it" です。 "it" は "Your world" を指します。

(*) 例えば、"I want to go." なら "go" の主語は "I" で、意味は「私が行きたい」です。

しかし、"I want you to go." なら "go" の主語は "you" で、意味は「私はあなたに行って欲しい」です。 この "you" が不定詞の主語。 不定詞 "to go" が表す行動の主が "you" だからです。

"it to change" 全体が "will" の目的語

"it to change" 全体が "will" の目的語です。 この点を次の簡単4ステップで説明しましょう:

  1. "it to change" を「that 節」を用いて書き換えると "that it changes"(*)
  2. 「that 節」は名詞節であり全体が1つの名詞として機能する。
  3. 名詞は文の主語や補語のほか目的語として使われる。
  4. "it to change" は "that it changes" と文中の役割が同じだから、"it to change" も全体で1つの名詞であり "will" の目的語
(*) "it" が主語で "changes" が動詞。

2.3.「"it" = 何かの状態」を望む場合

"it" が後続の語句で表現される状態になるのを望む場合です。
the idea that if you will it away hard enough, your disability will disappear
「障害が消え去ることをあなたが強く望めば障害が消滅する」という考え
  • この用例は完全な文ではない。 用例全体で「~という考え」という名詞句。 「~という」の部分に当たるのが "that" 以下。
  • "if you will it" の "it" が指すのは "your disability(あなたの障害)"。
  • "your disability will disappear" の "will" は助動詞

it = away

この用例で "if you will" の "will" が欲する対象は、「it」ではなく「it = away」という状態です(*)

(*) 用例中で "if you will it" だけを太字にしたけれど、文法的には "away" を含む "if you will it away" で1つの意味的なブロックを形成している。

"you will it away" は第5文型(SVOC)です。 第5文型ではO=Cの関係が成立します。 目的語(O)に当たるのが "it" で、補語(C)に当たるのが "away"(*) です。

"will it away" で「it = away を望む」つまり「it が away の状態にあることを望む」です。
(*) この用例の "away" は形容詞で、意味は「去った、消えた」。

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