質問.「アルティメット」って、どういう意味ですか? ウルトラマンとかの「ウルトラ」の意味も、ついでに教えてもらっていいですか?
回答.「アルティメット」は「最終的な」や「究極の」という意味です。 「ウルトラ」は「超~」という意味です。
詳しくは以下をご覧ください。
1.「アルティメット」
1.1. くわしい意味
「アルティメット」は "ultimate" という英語の形容詞をカタカナにした言葉で、この "ultimate" の意味を整理すると次の3つになります:
- 最終的な・・・何かの過程の最後に存在するような(目的地・決定・責任・成否など)
- 究極の・・・何か(*)の程度が最も極端な、極まった(武器とか技とか変身形態とか)
(*) 良さ・悪さ・大きさ・すごさ・偉大さ・重要さ・洗練・発達など。
- 根源的な、究極の・・・何かの根源となるような、何かを突き詰めた末にたどりつくような(真理・真実・疑問など)
1.2. "ultimate" の使われ方
究極の
最終的な
究極の/最終的な
根源的な
1.3. カタカナ語「アルティメット」の用例
# 最も強くてカッコいいのが「アルティメットフォーム」なのでしょう。 「最終形態」の意味にも取れますが、「最終」よりも「究極」のほうが音の響きが素敵です。
「フォーム」の元の英語は "form" で、この "form" に「形態」という意味があります。#「スキル(skill)」とはRPGなどの概念で「(戦闘などに役立つ)技」という意味です。
ゲーム・小説・マンガなどにおいて、作品中で最も強力なスキルに位置づけられるのが「アルティメット・スキル」です。# バトルは英語で "battle"。 "battle" の意味は「戦い」です。
戦いの内容が余人(よじん)の追随(ついずい)を許さぬほどに極めて高レベルなのが「アルティメットバトル」です。2.「ウルトラ」
2.1. くわしい意味
「ウルトラ」は "ultra-" という接頭辞をカタカナにした言葉です。 "ultra-" は空間・範囲・限界などを「超えた」状態を意味します。
2.2. 私たちの身近にある「ウルトラ」
2.2.1. ウルトラマン
「ウルトラマン(ultraman)」は「人(man)」を「超えた(ultra-)」なので、「超人」という意味です。2.2.2. 紫外線
日焼け止めのパッケージに使われる「UV」は「紫外線」という意味ですが、その「UV」は "ultraviolet (light)" の略です。2.3. 「極めて~な」
「ウルトラ」は(英語の "ultra-" も)「極めて~な」という意味でも使われます。
例えば「ウルトラ・ソフト(ultra soft)」は「とても柔らかい、極めて柔らかい」という意味であって、「柔らかいを通り越した名状(めいじょう)したがい状態」という意味ではありません。
「超」も同じ
それは「超」でも同じです。 例えば「超スゴイ」。 「超スゴイ」は字義としては「スゴイを超えた先の何か」を意味しますが、実際には「極めてスゴイ、とてもスゴイ」の意味です。
納得する方法
「ウルトラ/超」が「とても~な」の意味で使われるのも、「ウルトラ/超」は「普通の範囲を超えた」という意味に使われているのだと考えれば納得可能です。
2.4.「ウルトラマン」と「スーパーマン」
「スーパーマン(superman)」も日本語にすると「超人」なわけですが、「ウルトラマン」とどう違うのでしょうか?
2.4.1. 結論
次の通りです:
- ウルトラマン(ultraman)・・・「人としての範疇を超えている」という意味で「超人」。 必ずしも優れてはいない。
- スーパーマン(Superman)・・・「人よりも優れている」という意味で「超人」。
2.4.2. 結論に至る過程
"ultra-" と "super-" は漢字1文字ではどちらも「超~」ですが、そこに込められる意味は異なります。
三次元の立方体に例えれば、"super-" が「高さ」を超えるのに対して、"ultra-" は「縦や横」の範囲を超えるイメージです。
そういうわけで "super-" は "ultra-" と違って、「地位・品質・段階・数量・サイズなどにおいて上回る」という「優越」の意味を持ちます。