チョコ菓子「キットカット」の名前の由来は?

質問.:「キットカット」というチョコレートのお菓子がありますが、この名前の由来あるいは語源を教えて下さい。

回答.:「キットカット」は突き詰めると人名です。

由来の詳細

18世紀: 人名 → パイ名 → クラブ名

英国のロンドンで 1700年ごろ、趣味や政治志向が似る39人の貴族や紳士(政治家や作家)が寄り合いを開くようになりました。

この寄り合いが最初に開かれた酒場の主人の名は "Christopher Catt"(1)。 "Christopher" の愛称の1つ(2)が "Kit" なので、"Christopher Catt" は "Kit Catt" となります。

(1) 彼の名前が "Christopher Catling" あるいは "Christopher Katt" だという説も。

(2) 他の愛称は "Chris" や "Chip" あるいは "Topher" や "Kester"など。 この宿屋の Christopher さんは、"Kit" と呼ばれていたのでしょう。

酒場の主人は自慢のマトン・パイ(羊肉のパイ)に自分の名前を付けており、このマトン・パイは「Kit-Kat(Cat)」と呼ばれていました。

酒場の主人の名が "Catt" または "Katt" なので、パイの名も "Cat" または "Kat"。

マトン・パイ「Kit-Kat(Cat)」にちなんで、上述の寄り合いは "Kit-Cat Club" あるいは "Kit-Kat Club" と呼ばれるようになりました。

20世紀: チョコレート菓子の名前

1911年に Rowntree's という英国の製菓会社が "Kit Cat" および "Kit Kat" を商標登録しました。 "Kit Cat" や "Kit Kat" という呼称を他社が商品名として使えないようにしたわけです。
Rowntree's社 がどうして "Kit Cat" や "Kit Kat" を菓子の名称にしようと思い立ったのかは不明です。 語感(言葉が与える印象)でしょうか。

発売したものの...

1920年代に、Rowntree's 社は "Kit Kat" という商品名のチョコレート菓子を発売しましたが、それは現在のキットカットと同じ形態(手で割れるタイプのチョコレート・バー)ではありませんでした。

1935年になって Rowntree's 社は、現在のキットカットと同じ形態のチョコ菓子を発売しましたが、その商品名は「キットカット」ではなく「Rowntree's Chocolate Crisp」でした。

現在のキットカット

1937年になって、この「Rowntree's Chocolate Crisp」が「Kit Kat Chocolate Crisp」に改名されて、ようやく現在の「キットカット」と同じ形状と名称を有する商品が誕生しました。

「ハブアブレイク ハブアキットカット」の意味

「ハブアブレイク ハブアキットカット」は英語に戻すと "Have a break, have a kit-kat." となり、その意味は「一休みして、キットカットをお食べなさいな」です。

命令文

"Have a break" と "have a kit-kat" はどちらも命令文(~しなさい)です。

"have" の意味

"have" は「持つ」という意味が有名ですが他にも色々な意味があり、"have a break" の場合は「(休憩を)取る」という意味で、"have a kit-kat" の場合は「(キットカットを)食べる」という意味で使われています。

したがって、"Have a break" は「一休みしなさい」で、"have a kit-kat" は「キットカットを食べなさい」という意味です。

"and" の省略

"Have a break" と "have a kit-kat" の間には "and" が省略されていると考えられます。 この "and" を補うと "Have a break and have a kit-kat." となり、上記の「一休みして、キットカットをお食べなさいな」という訳になります。

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