意味
「"unless otherwise" + 過去分詞」は「別段に~ない限り」という意味です。 「~」の部分には過去分詞(動詞)の意味が入ります。
解説
- "unless" は「~でない限り」という意味です。
- "otherwise" は「別段に、別に、これ以外に、それ以外に」といった意味の副詞です
- 「別段」とは「特に異なる」という意味です。
- 「"unless otherwise" + 過去分詞」は 「unless XXX is/are + 過去分詞 + otherwise」 という表現が簡略化されたものです。 「XXX is/are + 過去分詞 + otherwise」の部分だけを訳すと「XXX が別段に《過去分詞》される」となります。
"otherwise" について詳しく
"otherwise" は "other" と "-wise" に分解できます。 "other" は「他の」という意味で、"wise" は "way" の古語です。
古語 の "wise" は "way" と同様に「道、方法」という意味の名詞ですが、現在では「~方向に、~に関して」といった意味を持つ接尾辞として用いられます。
接尾辞 "-wise" は "clockwise" などの既成の単語に用いられているほか、各人が好き勝手に色々な言葉にくっつけて(その場その場で)新しい言葉を生み出すのに使われます。
"clockwise" は「時計の進む方向に、時計回りに」という意味です。 "otherwise" にしても、元々の意味は「他の方向に」という意味だったはずです。
新語では、例えば "weather-wise" であれば「天気に関しては、天気的には」という意味になりますし、「オレ的には、わたし的には」と言いたいときには "me-wise" と言えば良いのです。用例
unless otherwise agreed
unless otherwise provided
# 原文を2つに分けて訳してみました。
"provide" は「供給する」という意味の他に「規定する、定める」という意味もあり、契約書ではこちらの意味で多用されます。
"unless otherwise provided" と似たような表現に "unless otherwise stated" があります。 両者の違いは「定める(provide)」か「述べる(state)」かです。unless otherwise determined
# "President" と "president" の使い分けに注意が必要です。 大文字で始まっているのは、この例文を含む規定で定義されている用語としての "President" です。
"including" は具体例を挙げるのに使われる表現ですが、挙げたもので全部の場合とそうでない場合があるので、カッコ付きで「など」と入れています。
"determine" は「決定する」という意味です。unless otherwise indicated
unless otherwise noted
# 動詞の "note" には「書き留める、言及する、示す」といった意味があります。
この例文の出典となった文書では、午後6時半に始まらないミーティングの横にはカッコ付きで「(5:00 PM)」や「(7:30 PM)」という具合に情報が捕捉されています。unless otherwise specified
# 新型コロナ対策としての無観客試合ということでしょう。
「ホームでのスポーツ・イベント」というのは、(他校ではなく)この大学(ノートルダム大学)で行われるサッカーなどの試合ということでしょう。
"specify" は「指定する」という意味。